桐親会「青年学級」で体験型の落語会を開催しました

2026年9月20日、東京都北区の梶原いろは亭にて、桐親会「青年学級」の皆さまを対象に、落語の所作や寄席囃子を実際に体験していただく参加型の落語会を開催しました。

桐親会は、筑波大学附属大塚特別支援学校の卒業生や保護者、在校生、関係者らによって組織され、卒業後の学びや交流を支える「青年学級」などの活動を長年続けてきた団体です。
青年学級では、さまざまな体験や交流を通じて、社会参加や余暇活動の機会を広げる取り組みが行われてきました。

今回の落語会では、ただ落語を「聞く」だけではなく、実際に高座へ上がり、身体を動かし、音を出しながら、落語の世界を体験していただくことを大切にしました。

前半では、小話を交えながら、落語で使われるさまざまな「所作」を紹介。
そばを食べる、手紙を書く、刀を抜く、お酒を飲む、きせるでたばこを吸う、焼き芋を食べるなど、
扇子や手ぬぐい、身体の動きによって情景を表現する落語ならではの技法を実演しました。

その後、参加者の皆さまにも実際に高座へ上がっていただき、所作を体験していただきました。

そばを食べる場面では、「どんなそばですか?」という問いに「全部乗せそば!」との答えが飛び出し、天ぷらや山菜、卵などが乗った、満足感たっぷりのそばを所作で表現してくださいました。

また、手紙を書く所作に挑戦された方には、昇吉が手紙の文面として「今日は落語を聞くだけだと思っていたら、高座に上がって所作をすることになり、緊張しています」と語りかけると、まさにその心境だったようで、会場から笑いが起こりました。

続いて、寄席に欠かせない「寄席囃子」について紹介しました。梶原いろは亭にある太鼓を使い、お客様を招く「一番太鼓」と、終演を知らせる「追い出し太鼓」について、その役割や意味を実演を交えて解説。その後は、音楽に合わせて参加者の皆さまにも実際に太鼓を叩いていただきました。

休憩をはさんだ後半では、小話に続いて、親子の楽しいやりとりを描いた古典落語『桃太郎』を一席。会場にはたくさんの笑いが広がりました。

終演後には、サイン色紙などを参加者の皆さまへお渡しし、桐親会の皆さまからは、作業所で制作された革製品や美しいお花を頂戴しました。最後は参加者の皆さまと一緒に高座に上がり、記念撮影を行いました。

今回の活動を通じて改めて感じたのは、落語には「聞く」以外にも、演じる、触れる、身体を動かす、音を出すなど、さまざまな楽しみ方があるということです。

RUDA(落語ユニバーサルデザイン化推進協会)では、障害の有無や年齢などにかかわらず、一人ひとりが自分に合った方法で落語を楽しめる環境づくりを進めています。これからも、落語を一方的に鑑賞するだけではなく、参加し、体験し、共に笑うことのできる「ユニバーサルな落語」の可能性を広げてまいります。

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