大阪経済大学 大楠春秋会寄附講座で講演・ワークショップを行いました
2025年11月6日、大阪経済大学OB会「大楠春秋会」の寄附講座に招聘いただき、
講演・落語実演・ユニバーサルデザイン落語の体験ワークショップを行いました。
当日は多くの学生が参加し、幅広い視点や新たな気づきが生まれる、活気ある学びの場となりました。

■ 開催概要
場所: 大阪経済大学(大阪市東淀川区)
主催: 大阪経済大学
協力: 一般社団法人 落語ユニバーサルデザイン化推進協会(RUDA)
■ 企画背景と目的
今回の寄附講座は、大楠春秋会 会長で、RUDAの活動を支援してくださっている、
大和リース株式会社 代表取締役会長・森田俊作氏とのご縁から実現したものです。
RUDAとしては、
大学生が共生社会について複眼的に考えるきっかけをつくりたい
これからの社会を担う世代に、地域や福祉、建築・空間の視点を広く持ってほしい
誰もがともに笑いあうUD落語を実体験してほしい
という目的をもって臨みました。
大阪という地域で、若い世代の前でUD落語をお伝えできたことは、RUDAのミッションにとっても大きな一歩となりました。
■ 【前半】講演・落語「子ほめ」・トークセッション
1. 講演
「誰もが楽しめる落語を通じて目指すもの」
学生時代のボランティア活動が、落語家への道を拓いたという体験を紹介。

学生に向けて、
偶然の出会いを大切にすること
ひとと笑いを共有する力
共生への視点
を強調し、落語を通じた“関係のデザイン”についてお話ししました。
2. 落語「子ほめ」
笑いの多い演目で、初めて落語に触れる学生にも親しみやすい内容。
テーマは「付け焼き刃ではうまくいかない」。
学びの姿勢や仕事の本質にもつながるメッセージとして届けました。

3. トークセッション
登壇者:
大和リース株式会社 会長 森田俊作 氏
大阪経済大学 経済学部 教授 森詩恵 氏
落語家 春風亭昇吉

財界・学術・芸能という異なる立場から
“ユニバーサルデザインをどう実装するか” を語り合い、
多角的なアプローチで同じ目標に向かう重要性が共有されました。
事前に学生から「マジョリティ/マイノリティの分断」への意見を集め、
森教授が講座内で読み上げる形で紹介。
生きた気づきが共有され、学びへつながりました。
学生が積極的に意見を持ち、対話に参加してくれたことが印象的でした。
■ 【後半】ゲーム形式ワークショップ & UD落語「桃太郎」
別会場へ移動し、ワークショップを開催しました。
1. チームゲーム「答えは点でわからない」

アイマスクを装着し、視覚を遮断した状態で模型を触り、
チームで情報を集めながら正解を導き出すワーク。

視覚情報への依存がいかに大きいか、
声かけや協働の大切さを、自然と体を通して学ぶ時間となりました。
題材は UD落語絵本『まんじゅうこわい』に登場する虫や蛇。
学生は「意外と分からない!」「触ると全然違う感覚になる」と驚き、
“他者の世界を想像するための第一歩”を体験していました。

2. 落語「桃太郎」(UDバージョン)
目を閉じていても情景が思い浮かぶよう、
言葉の密度・間(ま)・音の選択に工夫を凝らしたUD落語を実演。

初めて落語を聴いた学生も多く、
終演後には「落語に興味が湧いた」という声が寄せられました。
大学側からは
外部の視点を取り入れ、学生の視野を広げたい
共生社会を自分ごととして理解してほしい
といった意図をお聞きし、RUDAの取り組みとも強く合致していました。
■ RUDAとしての学びと今後の展望
今回の講座を通して、
“地域・世代を越えてUD落語を広げていく意義”
を改めて実感しました。
若い世代の心に届く言葉で伝えること
学びと遊びを統合したプログラムを構成すること
多様な立場の人と協働し、新しい場を創り出すこと
こうした実践が、UD落語の価値をさらに広げていくと考えています。
今後も大阪経済大学をはじめ、教育機関と連携しながら、
共創的な学びの場をつくる取り組みを続けてまいります。

春風亭 昇吉拝
一般社団法人 落語ユニバーサルデザイン化推進協会(RUDA)