石川県「学びの杜ののいちカレード」で UD落語イベントが開催されました!

8月25日(日)、岡山に続き、石川県野々市市でUD落語を開催することができました。
会場となった「学びの杜ののいちカレード」は、利用者の多い、地域の方に愛されている図書館で、
アクセシブルなイベントにふさわしい会場でした。

会場の全景

今回のプログラムは
一、挨拶
一、落語「まんじゅうこわい」
一、アイマスクをして触る体験
一、点字絵本を読んでみる
一、点字を打つ体験
一、落語「桃太郎」
一、所作の説明
一、落語体験

アイマスクをして触る体験

アイマスクをして触る体験

スタッフの方々、総出で、事前準備から当日の誘導まで協力してくださいました。
入り口の受付での対応や、女子トイレの前に女性スタッフを配置するなど、さまざまな工夫を取り入れることができました。
今回は石川県視覚障害者協会の米島芳文さんに、さまざまなアイデアを頂きました。
協会は全国にあるとのことなので、これから各地で展開する上で、地域ごとの特性に応じたご相談ができそうです。

春風亭昇吉と石川県視覚障害者協会の米島理事長(右)

春風亭昇吉と石川県視覚障害者協会の米島理事長(右)

また、落語「まんじゅうこわい」の実演の中ではご当地、「中田屋のきんつば」が登場しました。きんつばをまんじゅうというか、どうかはわかりませんが(笑)

聴覚障害をもった方も来てくださいました。手話通訳の方とは、落語のあらすじなど打ち合わせをし、とても効果があったように思います。さまざまな人に落語の世界が広がることが本当に嬉しいです。

落語実演のようす

今回の点字打ち体験は「しゅんぷうてい しょうきち」。私の名刺に打ってもらいました。名刺に点字を打っておくことは、大切なことなんだそうです。これも米島さんから伺いました。

点字打ち体験

点字打ち体験

今回は、特別に手ぬぐいと扇子を使った、所作の体験コーナーをしました。蕎麦を食べる仕草、手紙を書く所作、刀を抜く動きなどです。ジェスチャーを見せながら、動きを言語化して耳で聞いても分かるように解説しました。
その後、小学生の男の子が、はっぴを着て、蕎麦をすする所作を高座の上でやってくれました。かわいい挑戦に、会場が笑顔に包まれました。

落語の所作の体験

落語の所作の体験

司会の北陸朝日放送の菅井智絵さんは、まるでテーマパークのお姉さんのように、子どもにもわかりやすく伝えてくださり、最後まで盛り上げてくださいました。

司会の菅井智絵さん(左)と春風亭昇吉

司会の菅井智絵さん(左)と春風亭昇吉

岡山、金沢とやってみて、まだまだ発展途上で至らないところばかりです。

しかし、たくさんのひとが、知恵や力を貸してくださり、ひとつひとつ、工夫が積み上がっているように実感しています。感謝、感謝です。

今後の活動も、地域、施設、お客さんに合わせて、ブラッシュアップし、工夫や仕組みを共有できるようにしていきたいです。

春風亭昇吉

UD落語絵本や3Dプリンターの造形物を展示

お知らせ一覧に戻る